重耳 宮城谷昌光著

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自分は単行本で読みました。単行本だと上中下の三冊です。
重耳は春秋時代の晋の公子で19年の放浪の末晋公に即位し、楚を決戦で破り、春秋五覇の一人として称される人物です。
上巻では重耳の祖父メイン。重耳の家は元々は晋の分家筋で、祖父の代に晋を統一します。若き日の重耳の武勲もあり。
中巻では重耳の父が晋君に即位した後、驪姫という新しい妃に操られるようになり、驪姫の息子を太子にするために長男の申生を自殺させ、次男の重耳や三男の夷吾は国外に逃亡します。
下巻では重耳の19年の放浪と晋公になってからの覇者としての言動が書かれます。

上中は戦国国取りから国外逃亡と波乱に飛んでて面白いのですが、下は予定調和な世界でちょっと物足りなかった感じ。重耳が新しい国に来る→国主は重耳を冷遇→そこの家臣が「将来の天下人にそんな待遇では将来が・・・」→当然後半で悲惨な目に
こんなん後付け設定やろ!歴史ものってそういうの多いね・・・
でも重耳はかなりおもいしろいのでお奨めです。