「ニワトリ 愛を独り占めにした鳥」遠藤秀紀著

今のニワトリは白色レグホンは年間タマゴ290個産むし、ブロイラーは8週間で成育して出荷されるという経済性が極まった家畜である。

ラオスにいるというニワトリの原種は、タマゴの数は少ないし、縄張り意識が非常に強いという家畜に向かない生き物だった。これがどうして家畜になったかというと、著者は明方に鳴くという目覚まし時計としての習性と、闘鶏に向いているという性質から家畜化が始まったのではないかという推測をしている。それが今ではこんなに極まった生産性の生き物になるとは。。。

年をとって産卵能力が落ちたニワトリは安い唐揚げになるのかと思っていたら、現在では産卵用と食肉用のニワトリは完全に分かれていて、産卵用が肉にされることはなく処分されるそうな。

効率性から外れてしまった品種をいかにして残すかが課題なんだな。それは馬牛豚等すべての家畜に言えることですね。