「連星からみた宇宙 超新星からブラックホール、重力波まで」鳴沢 真也著

実は恒星の半分は連星で、連星なくして天文学の発展はなかったというお話。

連星というと三体ですが、そんな世界はありふれていたんですなあ。

恒星の光度変化などを計測することで、連星の公転周期がわかり、色とか周期とか色々調べることで、連星の数とか質量とか色々計算できるんだそうな。連星でなければそういう情報を得ることは難しい。

重力波を測定できるのも、中性子星ブラックホールの連星が衝突することで発生する膨大な重力波のおかげ。

超新星は太陽より大きい恒星が重力崩壊することで発生するが、それより暗い新星は、白色矮星と恒星による連星で、白色矮星が恒星からガスを供給されて、再び核融合することにより発光するそうな。

公転半径が狭すぎてくっついて見えるひょうたん型連星とか、大型の恒星の内側に小型の星が回っている連星も存在するそうな。

宇宙ってのは無味乾燥な空間では決してない、多様性に満ちているのだなあ。