「日本本土決戦―昭和20年11月、米軍皇土へ侵攻す!」檜山 良昭著

1980年代に書かれた仮想戦記。と言ってもオレツエー系ではなく、沖縄戦がひたすら本土で再現される凄惨な内容。

ifの前提として、アメリカの原爆開発は間に合わず、ポツダム宣言受け入れに動いていた政府は陸軍のクーデターにより解体し、戦争続行。

南九州上陸のオリンピック作戦から、関東上陸のコロネット作戦へと展開する。

日本軍の特攻により、米軍は当初の想定を超えた損害を強いられる。現地国民軍の肉弾攻撃で米軍を足止めしているところに陸軍決戦部隊が突入という展開を繰り返す。

最後は米軍が首都に突入したところに、首都防衛司令官石原大将が最終決戦を挑んで大損害を与えたところで、終了。日本は数千万人以上の戦死者と、荒廃した国土を残し、ソ連アメリカによる分割統治を迎えるのでした・・・虚しい。