「赦す人」大崎善生著

団鬼六の生涯。2011年東北大震災のすぐ後に亡くなったそうで、自分は名前しか知りませんでした。
SM小説を書きまくってお金を儲けて、儲けたお金で映画会社を作ったり将棋雑誌を買い取ったりして、稼いだお金はスタッフで豪遊して使っちゃって、いつの間にやら火の車で夜逃げという展開を繰り返します。お金を儲けたいけど、儲けたお金はパーッと使っちゃおうというサービス精神旺盛な人なんですな。
周りの人もたこ八郎とか小池重明とかクセのある人ばっかりで、本の題名の赦す人というのは、クセのある人たちの不行状を常に許してきて付き合ってきたという意味でした。
正直ここまで豪遊しまくった人が平成という時代に生きていたというのは驚きです。真剣師小池重明とか花と蛇とか読まなくちゃなあ。