「脳の地図を書き換える: 神経科学の冒険」デイヴィッド・イーグルマン著

著者のライブワーヤードという説から脳の可塑性を述べている。

よく脳内の体マップという話は聞くが、著者によると生まれつき脳の場所と体の一部が対応しているというわけではなく、どの脳細胞でも対応することができるそうな。だから脳が損傷しても、脳の別の部位を使って代替することができる。

脳のシナプスが協働して動いているイメージより、常に領土争いをしているイメージのほうが正しいそうで、ほんの数時間ある感覚を使わないだけで別の感覚による侵食があるそうな。ただ可塑性が強いのは若いうちで、年齢を重ねるごとに可塑性は弱くなる。

脳は感覚器官からの電気信号をインプットアウトプットしているだけで、実際の色や音を感じているわけではない。全く別の感覚からの信号をインプットしても対応できるため、新たな感覚を増やすことが可能。電磁気を感じることも可能だそうな。

なんか紅殻のパンドラのイルカを義体にする話につながるような。

脳の可能性について認識を大いに広げることができた。