「夜明けの雷鳴―医師高松凌雲」吉村昭著

幕末から明治の医師高松凌雲のお話。

福岡出身の主人公は、江戸に出て医者になり、一橋家の奥医師となる。

徳川昭武の洋行に従ってヨーロッパに行き、フランスで医学留学。無料の貧民病院の存在に感銘を受ける。

明治維新徳川幕府が無くなったので帰国。榎本武揚と共に函館へ。

箱館戦争で幕軍の病院院長として活躍する。

幕軍敗北後は明治政府には仕えず、民間の医師として過ごす。

貧民を無料で診察する同愛会を設立し、民間救護に身を捧げる。

 

波乱万丈な人生の中、志を大きく持って、世のために尽くす偉人に感銘を受けた。