「生命、エネルギー、進化」ニック・レーン著

生命の進化の謎について、根本的なところから説明できる仮説についてガンガン解説していく内容。
内容が非常に専門的で、ついていくのが難しい、というかかなり飛ばし読みしました。
生物は大きく分けて細菌、古細菌、真核生物があって、古細菌が内部に細菌すなわちミトコンドリアを取り込んだことで真核生物として画期的に進化することができたというお話。
どうしてこう進化したかをエネルギーの流れで説明するのが、自分にとっては初めての概念で目から鱗でした。プロトン勾配がすなわち全生命のエンジンで、アルカリ熱水孔で発生しうるプロトン勾配による反応の連続性が生命に繋がったと。
ミトコンドリアを取り込み、ATP合成に特化させたことで、桁外れのエネルギー効率を得ることができ、それで真核生物は進化の道筋を拓いたとのこと。
非常に難しい内容ですが、生命の根本についての議論で、このあたりの研究が進むことにより、生命の理解が長足的に進むものと期待できます。