「無限の始まり:ひとはなぜ限りない可能性をもつのか」デイヴィッド・ドイッチュ著

昔、私がドイチェ先生の並行宇宙理論で感銘を受けて物理系を志したというくらいドイチェ先生には感慨深いものがあります。(並行宇宙とはだいぶ違う専攻に行っちゃったけど・・・)
この本は分厚いけど言いたいことはわりと単純で、創造力と批判によって良い説明を探求する方法で無限に進歩できる、ということです。
ジャレド・ダイアモンドは間違っているというのは結構ショッキングな指摘で、イースター島にも言えるんですが、環境が悪くても批判的創造力を持って問題を解決することが可能であると言うんですな。過去の停滞した社会とは違って、現代では崩壊につながる持続性を破壊することで、問題を解決することが可能であると。まあでもシヴィライゼーションやってると初期条件は重要だよねーと思ったりする(汗)
宇宙船地球号の概念が持続性というか現状維持を目指すから間違いとか、創造無しの現状維持を目指す方向の議論は間違いということはわりと腑に落ちました。