「日本の仏教」渡辺照宏著

1958年発行の岩波新書。渡辺先生は東洋大の仏教学者だった方です。
題名からすると普通そうだけど、実はこの本全然普通の内容じゃない。原始仏教を基準に、日本仏教の諸宗派がどうなのか判定して、ダメな宗派をディスりまくるというかなり過激な内容だったりします。結構早くからこういう問題意識を持ったひとはいたんですね。
浄土教系と法華経系はけちょんけちょんに言われています。原始仏教基準だとそうだろうなという気もします。私は浄土宗法然は時代背景を考えると言うほど悪くないような気がします。浄土真宗親鸞はともかく教団はダメすぎだと思う。日蓮宗は問題外です。