「天璋院篤姫」宮尾登美子著

大河ドラマ原作、13代将軍の御台所篤姫の生涯。

島津の分家から本家の姫とされて、将軍家へ輿入れ。

将軍家定は病弱で、すぐ他界。

14代将軍家茂には和宮が輿入れして、本の後半では天璋院和宮の愛憎がメインでした。

天璋院は大奥の総帥で、人格器量すごいと褒め褒めだけど、実際何がすごいのかはいまいちわからんかった。

大奥では斉昭、慶喜と水戸の人は嫌われていて、そこの描写はなるほどねという感じ。

将軍の子供が早死しまくる理由は、白粉が毒だったのと、女通しの権力争いがあったんだろうなという感想。だから江戸時代後半は御台所が権力トップとして、乳母とか将軍生母に権力がいかないような構造にして権力闘争が起きにくいようにしたんだろうな。

将軍が健康で子供をたくさん作れなければ、大奥は経費がかかるだけの存在だなあと思ったり。