ハンナ・アーレント

ユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントアイヒマン裁判を通じて、ナチスの本当の悪とはどういうことかを発表する。アイヒマンは巨悪ではなく、命令を着実に遂行する凡庸な官僚に過ぎない。国家の歯車として、行為の結果を見ようとせず淡々と職務を遂行することが巨大な悪を遂行することになるのである。
これは別にナチス・ドイツだけではなく、大日本帝国とか米英でも同様なんだよね。ユダヤ人虐殺にはドイツ国民が大なり小なり関わりがあり、責任があったわけだけど、ナチス幹部にかぶせてしまったということはある。日本国民もナチスほどではなかったにせよ同様の構図はある。国民全員が責任を負うというのは不可能なわけですが。
映画「戦場のピアニスト」でユダヤ人警察がユダヤ人をゲットーから駆り立てるシーンを思い出しました。
ハイデガーがエロジジイ扱いなのがちょっと悲しい(´;ω;`)