マッカンドルー航宙記

平日なのに二日連続飲みでグロッキー気味。
マッカンドルー航宙記 読了。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488693032/qid=1133447712/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/249-0795129-4005908
マッカンドルー航法というのがキモで、宇宙船の加速度は中に人が乗っている場合、1Gを超えると中の人間が耐えられないので有人宇宙船はあまり速度を出すことができない。たいていのSFだとここはワープとか無慣性とかで乗り切っているが、この小説だとなかなかおもしろい方法で乗り切っている。
アインシュタインがとなえた等価原理というのがあって、重力と加速度は区別できない。だから、宇宙船に加わる加速度を打ち消す方向に重力が働けばいいわけ。マッカンドルー航法というのは、人が入っている区画の前に超大質量を置くことにより加速を重力で打ち消すというものである。有人区間と超大質量との距離を変える事により有人区画への重力を調節できる。
この航法が他にあまり使われてないのは、重力を発生するほどの質量の宇宙船を駆動するのにとんでもない動力が必要になるからなんですね。まあそのへんはSF的ネタで回避と。