適用範囲

民主主義や人権思想なんかはぶっちゃけ妄想で実は宗教と変わらず、究極の真理ではない。町内美化の張り紙と同じで、みんなが守れば環境が良くなるかもしれないが、大地震があって一面火の海のときに道の掃除なんかしてたら死ぬだけである。民主主義は国家の治安が保たれていて大多数の国民の政治的判断力が一定以上ある場合に有効である。無知な中世の農民に貴族や君主のかわりに政治やらせてもうまくいくはずがないのだ。貴族や君主がうまく政治を行うという保証は全くないが、一からシステムを組み立てることと既存のシステムを再利用することとどちらが効率的かはたいていの場合は既存のシステムの再利用のほうが効率的なのである。魚屋を一から作るより親父のやりかたを見て育った子供が継ぐほうが成功しやすい。
古典物理より量子力学相対性理論のほうがより真理に近いかもしれないが、一般的には量子力学相対性理論は不必要というか計算が不可能で必要ない。熱力学なんかのさらにマクロな分野では古典物理も不必要である。つまり理論には適用範囲が存在するのだがこれは思想にもいえることなのである。オールマイティ、究極の理論や思想など存在しない。