千田先生はテレビに出まくってるから、研究してるのかなあと思ってたけど、織豊系城郭の第一人者としての自負に溢れた本書を読んで、結構すごいんだなと見返した。
主に信長、秀吉、家康に関連する城の紹介が多く、過去の資料や現地調査から、過去の城址のありかたについて、示唆に富んだ内容でとてもおもしろい。
安土城はかなりすごいんだな。
海外の城と日本の城の相違点、モンゴルの城の発掘話等、知見が広まって良い。
1000年間生き残ったビザンチン帝国のお話。
ローマ帝国の正統な後継であるという伝統意識があるから残ったわけだけど、伝統の裏で現実に合わせて政体を変えてきたから生き残ってこれたという解説。
国力がある時は拡張して、イタリアとか含む大帝国になるけど、大抵大きい国土が重しになって衰退。優れた皇帝が現れて政体を改革して生き残るという繰り返し。
前にサーサーン朝ペルシャ帝国の本を読んで、イスラム勢力に滅ぼされるのだけど、サーサーン朝のライバルのビザンチン帝国もイスラムにボコられるのね。そこから十字軍とかモンゴル帝国とか紆余曲折があって、最終的にオスマン帝国に滅ぼされる。
ビザンチン帝国は目玉をくり抜く刑罰多すぎ。