「英仏百年戦争」佐藤賢一著

14世紀から15世紀の英仏百年戦争について。

ノルマン・コンクエストとか、ロングボウの活躍とか、ジャンヌダルクの活躍とか、挿話的なレベルでは知っているものの、全体的な話は知らなかったので勉強になった。

フランスの外様のノルマンディー公が外地を得てイングランド王になったと言っても、気持ち的にはノルマンディーが根拠地という意識が大。百年戦争初期はフランスの諸侯同士の政略争いの側面が強い。

後半くらいからイングランドナショナリズムが盛り上がってきて、イングランド対フランスの国同士の戦いの側面が強くなる。後世ほど完全に移行してはいないけれども。

戦争の際中に両国とも王が諸侯を圧倒して、絶対王政への道筋をつけるのですな。

イベリア半島レコンキスタとはつながってないのかな。