「草原の風」宮城谷昌光著 上中下

宮城谷先生の光武帝のお話。
上巻が劉秀の青年時代で人間関係とかやたら丁寧に書いてると感じ、中巻は昆陽の戦いから北国での放浪、下巻が皇帝即位に天下統一。
巻が進むに連れ展開の速さが半端なくなります。前半の劉秀青年時代の濃密さはかなり感心。
せっかく他に少ない光武帝なんだし、後半はもうちょっと丁寧に書いて欲しかったなあ。
来歙の働き、訒奉の反乱、延岑の「男児当に死中に生を求むべし」、馬援とかまだまだ見せ場あるのにもったいない。