マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

メリル・ストリープ主演。
内容は、晩年のアルツハイマーで過去とごっちゃになってきたサッチャーが過去を思い返す、現代と過去を行ったりきたりするというもの。政治家、首相になり、自由化とかフォークランド紛争とか描かれるのですが、そのへんの歴史的背景は知ってること前提的な感じで、メインは亡くなった夫との対話かな。
夫の遺品整理で、そんなにつらいなら整理しなきゃいいのにと思ったり。若い頃にに一生茶碗洗うのは嫌だと言ったのと対称に、年老いてから茶碗くらい自分で洗うと言うシーンが印象的。
最近の伝記的な映画は、偉大な人を偉大なまま描写せずに、苦悩を主題として描くことが多い感じ。大なり小なり苦悩はあるもんだけど、クローズアップしすぎると偉大さが見えなくなる。アレキサンダーの映画は大駄作だった。この映画のバランスもちょっと微妙かな。結構うるっとしちゃったけど。