「香乱記」宮城谷昌光著

始皇帝末から楚漢の戦いにあたる時期を斉の田横を主人公にして書いたもの。この時代は劉邦視点しか見たことないので、珍しい話です。
田家は斉の王族の末裔で、秦末の混乱で斉に王国を復興。漢と楚の間でよく国を保つも、最後に漢に同盟を組んだら韓信に奇襲されて国を失っちゃうという流れでした。
正直なところ劉邦韓信もかなり信義にもとる悪辣なことやってて、宮城谷先生は相当嫌ってるみたい。田横はやたらほめほめモードでひいきの引き倒しなのでは・・という感もあるが、劉邦韓信が酷いとずばり言ってるのは同感です。