「半導体有事」湯之上 隆著

アメリカが中国に突きつけた半導体規制は台湾有事を引き起こす可能性がある。(太平洋戦争前の日本への輸出封鎖に近いか?)

新会社ラピダスによる2ナノ半導体はできっこない。

以前NHKとか情熱大陸でラピダス扱っていて、個人的には経産省が仕切っている計画は望み薄だなあと思っていたのでこの本の指摘は納得した。ASMLの露光装置は世界の半導体企業が列を成して入手合戦をしているのに今更ラピダスが出ても十分な量の装置は確保できないでしょう。

TSMCがASMLの露光装置を使いこなすのにどれほど大量の人的資源を注ぎ込んでいるかの指摘を見るに、今の日本の国力では無理だなと感じる。

TSMCの熊本工場の先行きも悲観的な予想が書かれていて、そうならないことを願いたいところ。