「レオナルド・ダ・ヴィンチ」を書いた著者の新作。クリスパーを用いたゲノム編集技術に関するお話。
shpolsky.hatenablog.com主人公格はクリスパーでノーベル化学賞を取ったダウドナ。ライバルと熾烈な開発競争を繰り広げます。わりと善玉悪玉がはっきりしている書き方かな。
下巻ではコロナウィルスのパンデミックが発生して事態が一変。クリスパーによる検査キット、ワクチンの開発のオープンな競争に移ります。
私はクリスパーというのがよくわかっていなかったので、非常にためになったのと、開発競争の人間臭さ、ゲノム編集の倫理的な論争、コロナへの応用など、リアルタイムに近いホットトピックを知ることができてよかった。