「江戸城の宮廷政治」山本 博文著

江戸時代はじめのまだシステムが確立していなかった時期、大量に残る細川忠興と忠利父子の往復書簡から、どのように考えて行動してたか紹介。

まだシステムが確立していないから、個人通しの関係性が強く、大名個人と将軍や幕閣との関係による外交が重要。

家光の時代の伊達政宗はアル中かボケたのか、トンデモナイ言動が多い。酒井忠世の膝枕で寝たとか・・・

戦国武将の雰囲気を残す短気な忠興と、調整型の忠利の対比が面白い。

島原の乱で戦場の雰囲気が詳細に書かれていて参考になる。

最後は忠利が先立ってしまって、狼狽する忠興が悲しい。忠興もすぐ亡くなるんだけど、その次の光尚もかなり早く亡くなって、綱利が7歳で相続することになって騒動になるが後の話。