「サイゴンのいちばん長い日」近藤紘一著

サイゴン陥落時に現地駐在のサンケイ特派員が見聞きした情景。

映像の世紀では、サイゴンから逃げてきたヘリが空母に乗り切らずに海に捨てるシーンを見て、実際のサイゴン陥落はあんまなかったと思う。

大変だったのは政府関連の人間で、庶民はわりと日常を維持していたような描写。お金が出回らないとか大変なことはあるんだけど、大量虐殺とか飢えとかはなかった感じ。

筆者はベトナム人女性と結婚していて、その一族と家族として付き合っている描写が、ベトナム人の気質を知る上で参考になる。

ベトナム南北の気質の違いというのも知らなかったので勉強になった。