「黒田如水」吉川英治著

平将門上杉謙信黒田如水の半生記。一番面白かったのは黒田如水で、姫路城主から秀吉の客将になり、謀反を起こした荒木村重を説得しに行って幽閉され、一年後に解放されるまでのお話でした。秀吉が最も苦労して、かつ最も成長した時期はこの中国戦線だったろうなと感じ入る次第。この後秀吉が天下を取って、官兵衛が中央から距離を置かれてからの話も面白いと思うので、吉川先生にはもっと書いて欲しかった。と思ったら来年の大河ドラマ黒田官兵衛で驚いた。裏の関ヶ原、官兵衛の九州制覇行もやって欲しいなあ。