「ゾロアスター教」青木健著

講談社選書メチエ
古代ペルシャアーリア人の宗教ゾロアスター教の概要。
最初は古い民族宗教ということでそれほど期待してなかったのですが、意外に面白い。
拝火儀式の説明で、正副二名の神官が儀式をとり行い、正神官が火や水を扱い、副神官が聖呪を唱える。古代の儀式が連綿と受け継がれ、今じゃさっぱり意味がわからないのですが、最近の研究で聖呪を解読したら想定してた内容とは乖離があった・・・
現代日本人はそんな現代のゾロアスター教徒を無知蒙昧と笑うかもしれませんが、この拝火儀式と密教護摩焚きと何が違うのでしょうか。
別に自分は日本の宗教儀式をバカにする気はなく、自分の文化を尊重するなら他の文化も尊重するべきと思うだけです。他の文化に疑問を持つなら自分の文化にも疑問を持つべき。