明治天皇1巻 ドナルド・キーン著。

キーン先生が書いた明治天皇の伝記の文庫版。全4冊。一巻は明治天皇が生まれてから巻の半分くらいは父親の孝明天皇の話。
後半で孝明天皇が病死(暗殺?)し、明治天皇が即位。明治維新がなって東京に遷都といったところまでです。
孝明天皇もかなり強烈なキャラクターらしく、死ぬまで攘夷(外国人を追い出すこと)にこだわってました。幕府をつぶして王政復古という考えには断固拒否し、徳川政権支持を貫きました。王政復古を目指す岩倉具視等にとってはある意味最大の敵だったと。
逆に明治天皇は攘夷なんて考えはこれっぽっちも無くて、外国の使者に積極的に会ったり、衣服を洋服に替えたり、ミルクや牛肉を食べたりと父親とは全然違ってました。
この時代の日本人ってみんなとんでもない人生ですねえ。今の時代はどうなりますことやら。