「存在の分析「アビダルマ」―仏教の思想〈2〉」

角川ソフィア文庫kindleで角川セールやってたので購入。
アビダルマ、倶舎論をどんなものか見てみたけど、インド人の分類好きには驚愕だね。阿含経や中論、華厳経でも同じような傾向があってまともに意味を追ってられない(汗)
結局説一切有部諸法無我から離れてしまうような理屈に行ってしまって、中論あたりから攻撃されることになると。諸法無我から離れちゃうのは有部にかぎらず唯識の一部とか華厳とかもそんな感じがしなくもない。

「空の論理「中観」―仏教の思想〈3〉」

中村元先生の中論解説本に比べると、空の思想の思想史の解説に重点を置いている感じ。
龍樹の思想の根本は神秘主義というのは納得。仏教は他の宗教とは毛並みが違うという印象はあるけど、結局根本は信心なんよね。仏教の宗派の違いはハウトゥーの違いという感じがします。浄土なんかは目的地が違うような気もする・・・
如来蔵思想よりも前の中観のほうが好きです。