「ドラゴンランス伝説(5) 黒薔薇の騎士」マーガレット・ワイス,トレイシー・ヒックマン著

レイストリンのアビス行きと久々のタニス奮闘記。

エルフ萌おじさんソス卿物語も語られます。

クリサニアはダメシーンばっかりだったけど、最期は悲しい。

善悪中立が揃うシーンはなかなか面白い構図。

次回最終巻。

「古代中国の24時間-秦漢時代の衣食住から性愛まで」柿沼 陽平

秦漢時代に庶民がどういう生活をしていたか。

話の初めの頃に、遊牧民族の長は美少年を周囲において痰壺かわりにしていたという記述に面食らう。痔の治療方法は舐めてもらうと良いというのも恐ろしい。

漢の時代の初期は長江周辺に象が生息していたとか興味深い。

「中世への旅 農民戦争と傭兵」ハインリヒ・プレティヒャ著

三部作の3巻。1巻が騎士の話、2巻が経済力を持った都市の話、3巻が傭兵による農民戦争の話とだんだん歴史が下ってきます。

戦争の主流は歩兵の傭兵ランツクネヒトとなり、農民による反乱からの農民戦争から、新教と旧教の激突となっていきます。

戦争に投入される戦力も格段にあがり、ドイツの惨禍は膨大なことに・・・

ランツクネヒトと日本の傾奇者は時代が結構近くて、同じような現象が洋の東西で起こって面白いです。

「中世への旅 都市と庶民」ハインリヒ・プレティヒャ著

前回の騎士と城の話から、時代が進んで都市が力を持つようになり、騎士的精神から庶民の精神が支配的になる話。

都市の中心の建物である教会と石工、庶民の家や道、都市を囲む壁。

職人のギルド制度の話、職人は非常に細分化されている。

貧民救済とそれの裏表としての刑罰、賤民身分と彼らが従事する仕事。

等々、中世の解像度が上がりました。

 

「ドラゴンランス伝説〈4〉 レオルクスの英雄」 マーガレット・ワイス,トレイシー・ヒックマン著

ドワーフゲイト戦争大詰め。

レイストリンが様々なものを犠牲にして自らの野望に邁進していく。

ドラゴンランス世界のノームの科学力って割となんでもありなのね。巨大対空兵器もかなりオーパーツに思えたけど、異世界へのゲート開けるとか(汗)

ドラゴンランスの歴史の勉強になる。

「お市の方の生涯 「天下一の美人」と娘たちの知られざる政治権力の実像」黒田 基樹著

お市の方については、江戸時代以降に書かれた評価は多いものの、一次資料はほとんどない。

織田信秀や信長の家系図羽柴氏家系図等も割とわかっていないことが多いので、調査した内容が記載されています。

浅井家滅亡の際に、一緒に死ねなくて悔しかったとか、柴田と結婚後に信長の法要を主催した(信長の妹という立場で主催したのは不自然のため、信長の養女となっていたと推測される)、子供を残して柴田に殉じたというところで、お市の方の意志が感じられる。

三姉妹の政治的立場の変遷も述べられており、参考になる。

「中世への旅 騎士と城」ハインリヒ プレティヒャ著

名古屋の書店でも売ってたので購入。

リアルの話は知見が広がって非常に面白い。

ガラスの普及する前の建物の窓は、雨戸か開けっ放しかだから、冬はクソ寒い。

城での生活、ファッション、攻城戦の話とか勉強になった。