「アナバシス」クセノポン著 松平千秋訳

紀元前400年頃、ペルシャのキュロス王子が兄の王様に戦争しにいくというのでギリシア人傭兵がついていったのはいいが、キュロスが戦死しちゃってギリシア人どうしようというお話。
ギリシア人のリーダーの一人のクセノポンさんがソクラテスの門下でインテリであり、その時の話を残しておいたのが後世において名作として語り継がれる事になったのであります。
で、ギリシア人たちはバビロニアから必死こいてギリシアまで帰るんですが、食料は現地調達な訳で、途中の住民と折衝したり略奪(こちらが主)したりして6000キロを踏破したのです。クセノポンさんは著者補正で活躍しまくり。微笑ましい。