「マネーが止まった」田中直毅著

自分が信頼している田中先生の現在の経済状況の解説本。
カネがどこに行ったか、カネあまりがなぜ起こったか、これからどうなるかといった内容。
近年は年金基金が膨大に膨れ上がって、その投資先を捜し求めたため、需要に対応して投資先を供給する必要があった。そのためサブプライム等どんどん証券化されていくことになったそうな。
ところが今では投資銀行がつぶれるか、銀行持ち株会社化しちゃって残ってないという有様・・・
銀行持ち株会社化すると自己資本比率規制とか内部監査とか非常に厳しくなるので、投資銀行の時ほど極端にレバレッジした投資はできなくなるんですね。
だから投資銀行がつぶれた今後は、景気が戻っても今までのようなレバレッジ比率はなくなるんですな。

本ではまだ触れられてなかったけどぐっちーさんのブログ↓で触れられている
GMACの銀行持ち株会社化というネタが今後どうなるのか心配です。
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/34bcf90f4cd9fcb64f42df4d05698329