鬱SF

ティプトリーの「愛はさだめ、さだめは死」読了。
最近ティプトリーとかディックとかの鬱SFがマイブーム。
鬱SFで最初に読んだのはディッシュの「人類皆殺し」かな。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150102015/249-8847744-3515509
学生の頃読んで後でやたら鬱な気分になったけど嫌いじゃなかったりして。ヤフーやドグラマグラに似た読後感か。
そんで愛はさだめなのですが、ティプトリーの初期はなんかよーわからん内容が多いですが、「接続された女」と「男たちの知らない女」が面白かったです。
「ポールあたしのポール!」
「女には権利は無いのよ、男が与えてくれたもの以外はね。男はずっと攻撃的で、力があって、世界を動かしている。このつぎに大きな危機がやってきて男がうろたえれば、わたしたちの権利なんていうものは消滅してしまうわ。わたしたちはまた昔ながらの所有物に帰るの。で、女に自由を与えたのがつまずいた原因になってしまう。これはローマの滅亡とおんなじね。いまにわかるから」