前著陸奥宗光とその時代の続き。
小村寿太郎の生涯は吉村昭のポーツマスの旗で触れたことがあるのですが、岡崎氏の記述だとだいぶ感じが違います。
岡崎氏によると小村は軍部よりタカ派で、ポーツマス条約も乗り気じゃなかったとか、ハリマンの満州経営の申し出を蹴ったのも国粋主義なのが原因とありました。吉村氏の書いたのと比べて随分過激な感じでした。
ただ、本の中身は小村の生涯より、明治日本の政治外交史がメインでした。ロシア南進の経緯とか、日英同盟の経緯とか勉強になります。
「快楽なくして何が人生」団鬼六著
団先生の半世紀。真面目そうな文章に反して、どんどん変態性が満開になっていくのが面白い。
団先生の評伝の赦す人でも触れられてたエピソードも結構あったかな?