「ねぼけ人生」水木しげる著

水木先生の半生記。漫画じゃなくて文章です。奥さんの本は前に読んで、漫画家としての話は割りと重複しているので、前半の子供の頃から従軍して南方に行く話が面白かった。一人だけ現地の人達と仲良くなっちゃうのはすごい。年食ってからまた行ったら、文明化途上でがっかりというのはありがち。
青年の頃の、就職しても学校に入ってもすぐやめちゃうのはすごいなあと思ったけど、なんでそういう人が漫画で成功しちゃうのかも不思議。やりたいことは頑張れるというのも違うような。

「日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか」小谷賢著

講談社選書メチエ。第二次大戦時の日本軍の情報活動についての内容。これまで思われてたより、日本軍の情報部のレベルは高く、連合軍の暗号をかなり解読していたそうな。結局のところ、上層部の情報の活用方法に問題があったと。現代でも情報にかぎらず、日本の社会構造そのままのような・・・