新生銀行の商品

6/5に紹介した「金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか」の知識を使って、新生銀行の「パワード・ワン プラス」という商品を診断。
http://www.shinseibank.com/powerflex/poweredoneplus/poweredoneplus.html
さてこれの売りは5年定期貯金で利率が税込み0.88%というところで、文面を見る限りでは単利のようです。
この定期の恐ろしいところは

※ この預金は当行の判断により期限延長することがあります。 その場合、最終満期日までさらに5年間継続します(5年+5年=10年となります)。
※ この預金は中途解約できません。

という契約内容です。これがあるから1%程度の利率で出したのです。
新生銀行のページにこんなの↓があったのですが、こんなん載せて大丈夫かな・・・
http://www.shinseibank.com/unyo_info/a2.html
このページによると「日本の過去30年の平均インフレ率は約3.8%」
あと5年や10年後にインフレが進行してそのへんの銀行の定期の利率が1%を超えることも十分あるよ!といっているようなものです。

※ この預金は当行の判断により期限延長することがあります。 その場合、最終満期日までさらに5年間継続します(5年+5年=10年となります)。

という文面は、5年後に一般的な利率が1%を超えたら、それ以下の利率でもう5年預かりますよ〜っていう意味なんですね!

本預金の中途解約は期限延長の有無にかかわらずできません。なお、当行がやむを得ないものと認め満期前解約に応じる場合、満期前解約に伴い発生する解約日から満期日までの本預金の再構築額およびそれに伴う費用を当行所定の計算により算出した金額を差引いた上で、元本を同口座の円普通預金へ入金します。この場合、元本割れが生じる可能性があります。

あとこの注意書きも震えるところです。途中で解約したら違約金ガッポリ取るぞ!っていう意味なんですね。この商品は5年後にインフレが進んでいないと確信できる人が契約するべきものなのでした。