「芙蓉の人」新田次郎著

明治時代に富士山山頂に気象観測所を建て越冬に挑戦する野中到と、行動をともにする妻千代子の話。

夫に断られるのがわかっているのに綿密に準備して富士山頂までお仕掛けてしまう妻の行動力がすごい。

冬季の富士山頂の描写は限界を超えていて、厳冬のなか2時間おきに一日12回気象計測するとか無茶苦茶。あまりの寒さにふたりとも健康を害してしまう。様子を見に来た人たちがなんとかして二人を下山させる。実家においてきた子供が死んじゃってたのが悲しい・・・