「ペルシア帝国」青木 健著

ペルシア発祥の世界帝国のお話。ペルシアは高原の一地方で、経済力も馬産も乏しくて、ここから二回も帝国が産まれたのは奇跡的だそうな。

最初はアケメネス朝で、ギリシャのポリスとペルシア戦争やったり、アレキサンダー大王に滅ぼされたりしたとこ。アレキサンダー大王と戦ったダレイオス二世は、アニメとかだとめちゃ強力な皇帝に見えたけど、実際は王室内の内輪もめで王族が死にまくって、宦官が引き立てた将軍の一人で、王家の一員かは微妙らしい。帝国の求心力が落ちて、分裂しかかってて、アレキサンダーの侵攻は絶好のタイミングだったそうな。

次はサーサーン朝で、ローマ帝国ビザンチン帝国と戦ったとこ。ホスロー二世の時にビザンチン帝国と世界大戦になって、20年以上も戦ったせいで国がボロボロになって、勃興してきたイスラム勢力に滅ぼされた。

サーサーン朝見てると、アルスラーン戦記に出てくる名前がいっぱいでここがモデルなのね。