「椿と花水木―万次郎の生涯」津本陽著

中浜万次郎の生涯。

土佐の貧しい産まれで、漁船に乗ったら難破して鳥島に漂着。アメリカの捕鯨船に助けられ、キャプテンに気に入られて他の日本人と別れてアメリカへ。

アメリカでは学業に励み学校を卒業。航海士の道へ。ってすごい努力だなあ。

恋仲になって結婚するキャサリンという女の子が出てくるけどオリキャラぽい。

捕鯨船に乗ったりした後、日本に帰る金を稼ぐためにゴールドラッシュのカリフォルニアへ。稼いだ金を旅費にして、琉球、薩摩経由で江戸へ行き、許されて土佐に戻る。

土佐藩に仕えるも、黒船来航で幕府にリクルート。その後は英語教師とか船の周旋とかで忙しい日々。

万次郎の娘の子守をさせられた塾生のうち、榎本武揚は背中が固くて不評で、大山巌はふかふかで娘に好評だったという逸話にワロタ。

波乱万丈で、本当に人生はどう転がるかわからんものですね。

前に読んだ津本陽の本は勝海舟でしたが、万次郎の話では海舟は辛辣にかかれていて困惑。