「皇帝銃殺: ハプスブルクの悲劇 メキシコ皇帝マクシミリアン一世伝」菊池 良生著

フランツ・ヨーゼフ帝の弟、メキシコ皇帝マクシミリアンのお話。

皇帝の弟という立場なので、お飾り的な仕事しかできないマックスは、

フランス皇帝ナポレオン三世の巧言に釣られて、メキシコ皇帝になることに。

奥さんがフランス国王の孫娘で、皇后になりたい一心で推しまくったのが原因の一つ。これが悲劇の伏線なのね・・・

メキシコは内戦真っ只中で名家の落下傘君主などお呼びでなくて、最期は銃殺される羽目に・・・夫を銃殺された奥さんは精神を病んで社会復帰できなくなってしまった。

マックスは悪人じゃない好人物なんだけど、メキシコの君主は器を超えてたね。オーストリア帝国で地方都市の総督やってれば良かったのに・・・

坊やだからさって感じでした。