「本能寺前夜 西国をめぐる攻防」光成 準治著

本能寺の変の話は無しで、それ以前の中国、四国、九州の攻防を毛利氏ベースに記述した内容。

前半は毛利氏勃興からの、北九州をめぐる大友氏との戦い。

後半は織田軍の進出で毛利がどんどん追い込まれていく展開。

大友氏はよく知らんかったけど、毛利対大友で西国情勢が回っている時期があったのね。宇喜多氏の台頭で毛利は備前に注力する必要があるのと、龍造寺や島津の台頭で大友が一気に落ち目になって展開が変わる。

毛利は途中までは織田と同盟組んでたけど、利害関係がずれて敵対関係になる。足利義昭が毛利領内に移ってくるのが敵対関係の決定打なのね。義昭は疫病神っぽい・・・

毛利は国人体制から脱却できず、織田と決戦もできずに押しまくられることに。

高松城水攻めで、毛利が後詰できなかった理由は、制海権を織田に取られて満足に輸送ができなかったからだそうな。