「戦国日本と大航海時代 - 秀吉・家康・政宗の外交戦略」平川新著

中公新書

秀吉はなぜ朝鮮出兵したか、家康はなぜ鎖国したか、政宗はなぜ独自外交できたかというお話。

スペイン、ポルトガルの世界征服があったから、秀吉は対抗心で海外進出しようとした。結局失敗したけれども、スペインは日本の軍事強国ぶりに、武力による征服を断念した。

徳川幕府もスペインの宗教による征服を認識していたので、締め出しを図った。南蛮貿易に未練があったので、政宗の局地的な交易を許可し、支倉常長による渡欧外交が行われたが、結局局地的な交易はうまくいかなくて、全面鎖国に至った。

南北米国や東南アジアが植民地化されて、戦国日本がされなかった理由は、軍事強国だったからというお話が強調される。