「ウニはすごい バッタもすごい - デザインの生物学」本川達雄著

中公新書

刺胞動物のサンゴ、節足動物昆虫、軟体動物貝、棘皮動物、脊索動物ホヤ等の体の構造の解説。

前にユクスキュルの環世界の本を読んで、生物の知覚によって違う世界を生きているというお話に感銘を受けまして、今回はそれの具体例的なお話でした。

生物は一個体で関係しないといけないとか、内部に骨格を持たないといけないとか、そんなのは思い込みで、現に生きている生き物にとっては関係ないこと。

珍妙な形状に見えても環境に適合した結果の合理的形状であるとわかりました。

ホヤの形状が一番驚いた。単なるろ過器だけど動物なんだなあ。

サンゴは藻と共生しているというのも知らなかった。白化というのは温暖化で水温が合わなくなって藻がいなくなったからとは。

ナマコは脳も心臓も目もなく、人間の感覚では生きてるとは思えない。