「戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男」大木毅著

角川新書。独ソ戦に続いて、グデーリアンの評伝。

グデーリアンは名前くらいしか知らなかったけど、ドイツ装甲部隊の父の一人なんですね。

前著独ソ戦でドイツ軍について、戦術的には強いけど戦略的視点に欠ける、ナチスの暴虐とは無関係ではなかったとありましたけど、グデーリアンにもそのまま当てはまります。

戦略的視点に欠けるというのは、ドイツ人の気質的なものか、軍の学校の内容に問題があるのか知りたいところ。そのあたりは日本人にも当てはまりそう。

ポーランド侵攻、フランス侵攻、独ソ戦序盤の展開はとても面白い。実はドイツ軍に電撃戦という言葉はなく、戦後に作られたイメージという指摘があり。

電撃戦はもてはやされますけど、ソ連の縦深攻撃のほうが広域的ですごいですね。