「クビライの挑戦 モンゴルによる世界史の大転回」杉山正明著

モンゴルによる征服は破壊ばかりというのは後世の嘘で、実際は世界中が通商で結ばれて活性化した時代だよというお話。

クビライが後継者戦争に勝つ前から、大都の整備を始めてて、南宋の攻略を見据えた統治構造のグランドラインを考えてたというのは驚き。そもそも元の時代ってどんなのか全然知識ないし勉強になりました。

南宋戦のくだりが面白く、南宋を北から攻めるのは長江がある上にその北に無人地帯が広がってて補給が困難。襄陽を攻略して長江を西から東に攻めるしかない。三国志を見ても、長江を北から南に攻めるのは困難なんだなあ。

襄陽戦というと、神雕剣侠でモンケ・カーンが討ち取られていたような(^_^;)