「執念の家譜」永井路子著

鎌倉時代と戦国時代の短編集。

題名は三浦一族の話で、宮将軍を報じるも結局北条に宝治合戦で負けて滅ぼされるも、三浦氏の生き残りは戦国大名になって、最後は北条早雲に滅ぼされる。

曽我兄弟の仇討の話は詳しくは知らなかったのだけど、実は仇討ちではなく反乱で、北条によって史実改ざんされたというお話。

一番興味深かったのは宮部継潤の息子長房の話。鳥取20万石だったのに関ヶ原で意味不明な行動して取り潰しのバカ殿と聞いてたけど、この本では以前宮部家の家老だった田中吉政にはめられてこんな行動になってしまったという。