「日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年」井上 久男著

2019/2に出た本ですが、タイムリーなネタになったので読みました。

日産が社内闘争を続けてボロボロになり、ルノーに買収されるまでの前日譚。

ゴーンがリストラを敢行してV字回復させる。

危機を脱した後もリストラを続けて逆に業績が悪くなる。ここがゴーンの限界。

ゴーンがルノー、日産、三菱の三社体制の会長になり、長くいすぎたせいで腐敗していく・・・

ゴーンの本領は危機に陥った企業の立て直しであり、安定した企業の業績を伸ばすのには向いていない。日産を立て直し後は別の危機に陥っている企業に転職すれば名声は保てた。という内容でした。

前読んだ東芝の話にしても、でかい会社には宿痾があって、それがいつか表に出てくるんだなあという感想。権力を持って腐敗しない人間なんてほぼ存在しないんだなあ。