「承久の乱 日本史のターニングポイント」本郷和人著

文春文庫。

鎌倉幕府は朝廷とはどう違うのか、鎌倉幕府の成立や承久の乱の意味合い等から解説した内容。

天皇を頂点とした国家機構と、御恩と奉公で繋がった地方領主の政権との相克だそうな。

源氏の将軍が三代で滅んだあと、生き残った北条が新たに王になったところも解説多し。

頼朝亡き後の将軍の権力と合議制との相克が、天皇と地方武士との対立に繋がっているというのは参考になった。

後鳥羽上皇が個人的能力と莫大な経済力を持った強力な天皇というのは知らなかったなあ。それに勝ったことで、鎌倉幕府は全国的な経済力を持つことができたと。