「「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨」大木 毅著

角川新書。近年の研究に基づいたロンメルの評伝。

具体的にロンメルがどういう人か知らなかったので、非常に参考になりました。

エリート軍人かと思ったら、かなり非主流派で、普通なら出世コースじゃなかったんですね。現場の師団長としては超一流だったが、軍団長クラスとしては、補給軽視とか猪突しすぎるとかで限界があったという評価。

アフリカ戦線でモントゴメリーとの比較が面白い。イギリスは人的資源が消耗し、アメリカから物資の供給を受けていいたため、十分な軍備を整えた上での堅実な作戦を取るしかなかった。