「「ものづくり」の科学史 世界を変えた《標準革命》」橋本 毅彦著

ものづくりの標準化がいかになされたか。

アメリカで標準化が進められたのは知っていましたが、独立戦争でイギリスと断絶した後、フランスから技術を導入したというのは初めて知りました。

標準化の考えはフランスで出てきたのですが、その困難さからフランスでは頓挫。アメリカでは標準化が根付くことに成功しました。

といっても、アメリカでも職人による反発で工場長が殺されたり、決して平坦な道ではない。今でこそ、標準化は低コストをもたらすと考えられがちですが、最初はコスト増で、むしろコスト度外視の兵器の生産で実現したのですな。

標準化の例で紹介されているコンテナ物語は以前読んで感銘を受けた記憶が。