「興亡の世界史 シルクロードと唐帝国」森安孝夫著

内容の中心は、中央ユーラシアのソグド人の歴史。ソグド人が交易を通じて、世界史、特に唐に影響を及ぼしたか。
唐が中華民族の国ではなく、唐民族とも言える多民族国家であることが強調される。その視点で見ると、鮮卑系によって建国されたこととか、天可汗と称された理由、安史の乱は反乱というよりユーラシア国家的な興亡などと捉えることができる。