「仏教の思想 7 無の探求<中国禅>」

中国に至って展開した禅の解説。
空の思想が老荘的な無に割りと確信的にすり替わっているという話しです。
神秀と慧能の逸話の解説があるけれども、慧能については神会らによる創作の可能性が高いようなお話。
私は仏性とか如来蔵のあたりは釈迦の無記にあたるところで、あんましまじめに考えても意味が無いような気がするんだな。正解の有無というより、群盲象を撫でるというやつで、議論にならない。
臨在と普化の挿話がなかなか面白い。